空飛ぶ機械学習

機械学習やWebプログラミングのお話

Qiitaのスライドモードから分かる文書構造の重要性

エンジニアにとってはおなじみの情報共有サイトQiitaにはスライドモードなる機能が実装されている。

参考: スライドモード(Qiita公式リンク)

これはMarkdown記法で書いたものをスライドにしてくれる機能である(ページの区切りは 「---」 で判定される)。 当たり前であるがQiitaはMarkdown記法に対応しているので記事を書きながらにしてスライドも作れるという代物である。

この機能がリリースされたのは2016年6月であり、もう半年以上経過しているがそれほど流行っている印象はない。 だが、この機能をいち早く扱えるようになることは非常に重要である、というのがこの記事の主張だ。

公式によると、この機能は下記のような位置づけらしい。

デザインよりも中身を重視

慣れているMarkdownで手軽に書きたい

プレゼンの30分前にあわてて用意するようなとき用

あくまでサッと書くことを重視しており、例えば、フォントサイズの調整機能などはない。 PowerPointKeynoteのような凝ったスライドは作れないというか、そんなスライドを作ることを目的としていないのだ。

なので、ちょっとした発表で使う場合には非常に有用である。記事を書きながら同時にプレゼン資料を作ることができるようになるのだ。 同じことをPowerPointなどのツールを使ってやろうとすると得意な人でもより多くの時間がかかってしまう(そもそもPowerPointなどのツールはあまりに高機能すぎるのだ)。

なぜなら我々はキレイなプレゼン資料を見ることには慣れているので、ちょっとでも統一性がなかったり、汚い部分があるとかなり目立ってしまうからだ。 しかし、スライドモードは文字の位置調整などはハナから出来ないのでズレようがないし、何よりシンプルな資料という前提なのでオーディエンスの期待値も大きくなりにくい。

というわけで、みなさんもこの機能を使いこなしてい欲しいの(何よりMarkdown記法が広まることを願う)だが、この機能の真に優れている点は、簡単にスライドがつくれるということではない。

重要なポイントは「文書構造を意識せざるを得なくなること」である。

文書構造とは文字通り文書の構造のことであるが、要するに章や節、項といった構造をいかに作るかという話だ。 文書の階層構造でも構わない。理系の論文をイメージすると良いだろう。

スライドモードの機能を生かすにはこの文書構造をしっかりしないといけない。これがスライドモードがそれほど普及していないことの要因ではないかと思う。 プレゼンテーションツールであれば嫌でもページ1枚を意識することになるので、おのずと適正なページ構成になっていくが、Markdown自体は単なる文書なので区切りを意識しにくいわけである。

文書構造がうまくできていればスライドの区切りも明確になる。

区切りが分かりやすいと読む側にとってのメリットが大きい。 Qiitaの記事は1ページに全て表示されるので、記事の内容が長いといちいちスクロールしながら読むことになる。これは視覚からの情報量が大きい上に、情報の判別がしにくい。 もちろん文書構造がしっかりしていれば問題ないのだが、Qiitaにはダラダラと記述している記事も多いのも事実だ。

(見てくれではなく内容的な意味で)プレゼン資料を作るのがうまい人は文書構造をきっちり作っているんだけどね。

ところで、Marpという、これまたMarkdownでスライドが簡単に作れるツールもあるのだが、Qiitaのスライドモードと相性が良い。 これについてはまたいつか紹介する。