空飛ぶ機械学習

機械学習やWebプログラミングのお話

紙とペンで文章を書くという行為

ニュースでもなんでもなく、ただ自分が気にしていたトピックを扱った記事をたまたま数件読んだ。 あまりブログやニュース記事は読まない質であるが、何人かのお気に入り執筆者はいるわけで、彼らが偶然にも同様のトピックについて記述していたのだ(もちろん同日に書いたわけではなく私が見かけたのが同日だったというだけである)。

さて、そんな日になんとなくノートを広げてペンを握り、そのテーマとなるワードだけを書いた。 ワードを書いたときには、そのテーマについて一言書こうと思ったのだろうが、本当は別の文章を書いていて、急にそのワードが降りてきたからとりあえず書いただけだ。気づいたら400文字くらいの文章を書いていたことに驚いたという話である。

人は、紙とペンがあるときにテーマが与えられると文章を書けてしまう生き物なんだなあ。

文章の質はさておき、重要なのは手書きだとなぜか書けてしまうということだ。なぜこうなるかといえばいくつか理由があるはずだ。 ぱっと思いつくのは、手書きの方が気が散りにくいから。(ワープロではなく)パソコンをつかうと、いろいろ気が散る。別に文章を書かなければいけないわけでもないのだから尚更だ。

また、キーボードだと削除することが簡単なのですぐ削除してしまうが、何度も削除を繰り返すことがストレスだから文章が完成しないのだとも思う。タイピングの精度が95%でも大体100Keyに5Keyくらい起こすわけだが、1回でもミスをすれば文章として成立しないのが普通なので当然削除キーを押すことになる。簡単に削除or復元できるとはいえ、目の前で書いた文章を消すのは耐えられないのだろう。ところが手書きだと、これに相当する事象がない。もちろん書き間違えは起こるが、頻度はタイピングに比べればかなり小さいし、何か文章が変でもむりやり繋ぐことができてしまう。文章の質よりもひとまず文章というものが生き残る方が大事なんだろう。

この文章を書きながらもっともらしい理由をでっちあげたが、本当の理由は違うところにある。 パソコン(キーボード)では文章をサラサラ書けなくても手書きだとなぜか書けてしまう本当の理由は経験の差だ。考えればすぐわかることだが、日本人はとりあえず与えられたテーマで文章を書く訓練をかなりしている。というかやらされている。しかも制限時間内にある程度の文章が書けないと落第になったり、自分の時間が削られてしまうので結構頑張る。仮に小学校1年生から高校卒業で考えても12年のキャリアがある(小学校以前や高校卒業後もあるので実際にはもっと多いはず)。これに対してキーボードで文章を書き始めるのは紙とペンよりもずっと遅いし、その量も少ないだろう。

ノートを広げて、何か一つテーマとなる文言を書いてみて欲しい。